本草の叡智が、ここに息づく。香蘇茶 {湘蘇2号使用}
紫蘇の香りが、心と体をやさしく整える新しいお茶が生まれました。
古来より薬膳や料理に用いられてきた「紫蘇」。
その奥深い香りと養生の力は、かつて唐宋の時代にも重宝されていました。
しかし現代では、料理の脇役としてしか使われることが少なくなっています。

現地農園は中薬材研究所と連携し、4年の歳月をかけて「湘蘇2号」という品種を開発。
野草であった紫蘇を丁寧に育て上げ、葉・茎・種にいたるまで無駄なく活かす製茶を行い、
“香り・癒し・養生”を兼ね備えた「香蘇茶」が誕生しました。

香蘇茶の魅力は、時間や目的に合わせてさまざまな楽しみ方ができることです。
朝には、数枚の茶葉を蒸らして蜂蜜を加えた一杯が、目覚めた体をゆっくりと温めてくれます。
午前中は、ミントを添えて、すっきりとした清涼感を。

昼食後には、熟成陳皮との組み合わせで胃をいたわり、午後の軽やかな時間へ。
運動後には、レモン果汁と少量の塩を加えて、ビタミンとミネラルを補給。
夕食時には、青梅とともに楽しむことで、食事の余韻をまろやかに整えてくれます。
夜は、乾燥バラとあわせて、心をほどくやさしい香りとともに就寝前のひとときをお過ごしください。

この香蘇茶は、従来のように単に乾燥させただけの紫蘇茶ではありません。
紅茶と同じ本格的な製法で、萎凋・揉捻・発酵・乾燥・焙香という“制茶五藝”の工程を一つひとつ丁寧に積み重ね、時間と手間をかけて丹精込めて仕上げています。

湯を注げば、琥珀金に染まった湯の中で茶葉がゆっくりと開き、
はじめは蜜のような香りが立ち上がり、やがてまろやかで深い甘みが口の中に広がります。

一日の始まりから終わりまで、
暮らしのさまざまな場面にそっと寄り添う一杯として、
香蘇茶をお楽しみください。