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秋の養生は、温めるだけ?乾燥する季節に知っておきたい「潤す食卓」

この記事でわかること
秋の「潤す」を、日々の献立へ。梨・白きくらげ・れんこんの使い方と、甘さ控えめの煮ものをご紹介します。

季節の食卓や薬膳の考え方を、食材選び・毎日の料理に生かしたい方へ。

朝晩が涼しくなると、温かいお茶や生姜の香りが恋しくなります。一方で、秋の薬膳には「乾燥に目を向ける」という考え方もあります。温かさに加えて、食事の水分や食べやすさを見直すことから、秋の食養生を始めてみませんか。

薬膳でいう「潤す」は、季節を読むための言葉

伝統的な中医学では、秋を「燥(そう)」と結び付け、乾燥に配慮する食養生を重視します。「潤す」は、その理論の中で使われる表現です。特定の食材を食べると肌の水分量が増える、喉や肺の病気が治る、という医学的な効果を意味するものではありません。

家庭では、汁物を添える、果物の季節を楽しむ、かたい乾物をやわらかく煮る、といった献立の工夫に置き換えると身近になります。「秋だから生姜はだめ」と一律に避ける必要もありません。香りや辛さは、好みと食べやすさで調整しましょう。

梨・白きくらげ・れんこんを、いつもの料理へ

梨:そのままの瑞々しさも、加熱したやわらかな甘みも魅力です。冷たい果物が食べにくい日は、小さく切って煮ものに。甘さを確かめてから砂糖を足せば、素材の味を楽しめます。

白きくらげ:味の主張が穏やかで、甘いデザートにも塩味のスープにも使えます。戻して細かくちぎり、じっくり煮ると食感が変わります。やわらかくなる時間は、品種や加工方法で異なります。

れんこん:薄切りなら歯ごたえを、厚切りの煮ものならほくほくした食感を楽しめます。きのこや豆腐と汁物にすれば、白い食材だけに偏らず、いつもの食卓になじみます。

作ってみる|白きくらげと梨のやさしい煮もの

材料(2人分)
乾燥白きくらげ5g、梨1/2個、水500mL、砂糖0〜小さじ2(好みで)。調理時間の目安は約40〜60分、戻し時間は別です。

① 下準備:白きくらげは製品の表示に従って清潔な水で戻します。硬い根元を取り除き、洗って小さくちぎります。梨は皮と芯を除き、一口大に切ります。

② 煮る:鍋に白きくらげと分量の水を入れ、沸いたら弱火にして約30〜40分煮ます。水が減りすぎたら少し足し、ふきこぼれに注意してください。

③ 仕上げ:梨を加えてさらに10〜15分、白きくらげと梨が食べやすいやわらかさになるまで煮ます。味をみて砂糖を加え、熱すぎない温度でいただきます。食感がかたければ、時間を延ばしてください。

戻し方と保存も、料理の大切な一部

白きくらげは必要な分だけ戻し、戻したら早めに調理します。室温で長時間放置せず、一晩戻す場合は冷蔵庫へ。異臭などの異常があるものは使いません。出来上がりはなるべく食べ切り、残す場合は小分けにして速やかに冷まし、冷蔵してください。

乾燥が気になるときも、食事だけで対処しようとせず、室内環境や普段の水分補給も見直しましょう。喉や皮膚の症状が続く場合は、医療機関に相談してください。

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四季の養生

参考資料

農林水産省掲載・平成28年度東海地域食料自給率向上研究会 資料3(伝統的な季節観の参考。臨床効果の根拠としては使用していません。)
香港食物安全中心:米酵菌酸-不常見但可致命的毒素(乾燥きくらげ類の戻し方について)

本稿は食材・料理・食文化の情報です。薬膳の伝統的な説明は、食品による病気の予防・治療効果を示すものではありません。食事制限や服薬がある方は、医師・薬剤師の指示を優先してください。

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