夜のお茶、何を選ぶ?眠る前の時間を整える養生習慣
この記事でわかること
薬膳茶ならノンカフェイン?原材料表示の見方と、茶葉を使わないなつめと陳皮の飲み物、夜の過ごし方をご紹介します。
季節の食卓や薬膳の考え方を、食材選び・毎日の料理に生かしたい方へ。
一日の終わりに、温かい飲み物でひと息。そんな時間を大切にしたいとき、何を選んでいますか。「薬膳茶」「健康茶」という名前だけでは、夜に向いているかは判断できません。原材料と飲む量、そして飲む時間を確認してみましょう。
「薬膳茶=ノンカフェイン」ではありません
緑茶・紅茶・烏龍茶などの茶葉を含むブレンドには、カフェインが含まれます。なつめや花が入っていても、茶葉を一緒に使っていれば同じです。ほうじ茶も「焙煎しているからカフェインがない」とは言えません。
まず原材料名を見て、茶葉が入っているか確認しましょう。夜の飲み物を選ぶ際は、ノンカフェインの表示があるものや、茶葉を使わない麦茶なども選択肢になります。ブレンド品は商品ごとに中身が違うため、名前だけで決めないことがポイントです。
眠りが気になるなら、量と時間を見直す
厚生労働省の健康情報では、カフェインを含む飲食物には覚醒作用があり、影響の受けやすさには個人差があるとされています。敏感な方は、就寝の5〜6時間前から控えることが一つの目安です。「その時間を過ぎれば必ず影響がない」という境界ではありません。
夜だけでなく午後のコーヒーやお茶も含め、飲んだ時刻と眠りの様子を振り返ってみましょう。ノンカフェインでも、寝る直前にたくさん飲む必要はありません。喉の渇きや自分の飲みやすさに合わせ、熱すぎない温度で少量ずつ楽しみます。
作ってみる|なつめと陳皮の温かい飲み物
材料(小さめのカップ2杯分)
なつめ1〜2個、食品用の陳皮ひとつまみ、水400mL。茶葉は使いません。
① なつめは製品表示に従って下処理し、種を除いて切ります。陳皮も表示に従って準備します。
② 鍋に材料を入れ、沸いたら弱火にして10〜15分煮出します。減りすぎたら水を足し、ふきこぼれに注意します。
③ 陳皮をこしてカップに注ぎ、飲みやすい温度まで冷まします。砂糖を入れる前に、なつめのほのかな甘みと柑橘の香りを味わってみてください。
陳皮は少量でも香りが出ます。苦味が強いと感じたら、次回は量を減らすか早めに取り出しましょう。煮たなつめはやわらかさと種の残りがないことを確認して食べられます。この飲み物は香りと味を楽しむもので、睡眠を改善する効能を示すものではありません。
飲み物に加えて、夜の過ごし方も
夕食が遅くなる日は、就寝直前の重い食事を避けられるよう、食べる時間や量を工夫します。寝酒は一時的に寝つきをよくしても、眠りを浅くしたり途中で目覚めやすくしたりするため、睡眠のための習慣には勧められません。
休む前は明るい画面から少し離れ、翌朝は起きる時間をなるべくそろえる。お茶の種類を増やすことより、落ち着いて休める時間を確保することも養生の一つです。
「毎晩これを飲まないと」と考えなくて大丈夫
時間に余裕がある日は煮出した飲み物、忙しい日は白湯や麦茶。続けやすさを優先してください。眠れない日が続く、日中の生活に支障がある場合は、食材だけで解決しようとせず医療機関に相談しましょう。
あわせて読みたい・参考資料
中国茶・台湾茶の食材詳解
なつめなど果実の食材詳解
厚生労働省:快眠と生活習慣
厚生労働省:睡眠対策・健康づくりのための睡眠ガイド
本稿は食材・料理・食文化の情報です。薬膳の伝統的な説明は、食品による病気の予防・治療効果を示すものではありません。食事制限や服薬がある方は、医師・薬剤師の指示を優先してください。